発達障害あるある
「とにかく不器用」
「運動が大の苦手」
「字が下手」
「疲れやすい」などなど…
思い当たる方、いませんか?
その困りごと、実はDCD(発達性協調運動症)が原因かもしれません。
今回は、DCDの基礎知識と、アミの事例をご紹介していきたいと思います。
DCDって何?
DCD(発達性協調運動症)は、脳性麻痺や筋ジストロフィなどの病気がないのに、体の使い方をうまくコントロールするのが難しい、という状態を指します。
健康な体のはずなのに、なぜかメッチャ不器用…そんな状態です。
DCDの症状があると、どんなことが苦手かというと…
<粗大運動(体育や運動部でやるような運動)が苦手>
・走るのが遅い。
・ボールを狙った場所へ投げられない。
・泳げない。
・体育でよくケガをする。

<指先を使う細かい作業が苦手>
・文字や絵を書くのが下手。
・図工や美術が苦手/嫌い。
・包丁で食べ物を切ったり、皮をむいたりするのが苦手。
・裁縫ができない。

<日常生活に支障が出ることも>
・よく転ぶ。
・何もしてないのに疲れる。
・ボタンやチャックの着脱がうまくできない。
・ペットボトルやビンの蓋を開けられない。
・箸でご飯を食べるのが苦手。

このような苦手は、脳の働きが原因だと言われています。
体を動かす時、脳は周囲から色んな情報を集めて、その情報を基に「体をどう動かすか?」という司令を全身に出しています。
この脳の働きのどこかに、バグが起きてしまうと、体を思うように動かせないのです。

DCDの発症率は、5%程度と言われています。
30人のクラスなら、1〜2人いることになりますね。
ASDやADHDの特性がある人の場合は、さらにDCDの発症率が高くなります。
困ったときはどうするの?
DCDは、身体を動かす時の脳の働きが大多数の人と違っている状態です。
ASDやADHDと似ていますね。
風邪を治すように、DCDの症状をすぐになくすことは難しいです。
でも、環境調整(生活しやすい工夫)や適切な療育やトレーニングで、生活のしづらさを減らしていくことができます。
環境調整
◎体育の授業では、審判やタイム計測などプレイヤー以外の選択肢を用意する。
◎書くのが苦手な場合は、PCやスマホを利用する。(文字入力、録音、写真など)
◎サポートグッズを使う。
例1)字を書くのが苦手⇒筆記用具にグリップを付ける。
例2)包丁を使うのが苦手⇒カット野菜やキッチンバサミを使う。
例3)ボタンやチャックが苦手⇒ボタンが少ない服、マジックテープ/マグネット式のボタンの服を選ぶ。
例4)箸を使うのが苦手⇒バネ付きの箸や、滑り止め付きの食器を使う。
療育/トレーニング
◎課題の難易度や量が、本人の負担にならない範囲で取り組む。
◎本人が興味のあることと結びつけて取り組む。
例1)運動が苦手⇒近所を少し散歩するだけでもOK! よく観戦するスポーツがあるなら、挑戦してみてもいいかも。
例2)指先の動きが苦手⇒推し活グッズを作る。身近な人へのプレゼントを作る。
アミの場合
<今も昔も苦手なこと>
◎スポーツ全般
◎階段を走って上ったり下りたりすること…平衡感覚がバグって、転びそうになる。
◎短時間で作業をすること…文字を書いたり、シャワーを浴びたりするのに時間がかかる。
◎リズム感覚がデタラメ…手拍子が周りの人とずれる。
スポーツはほんとに苦手で、体育でやっていたスポーツテストでは平均に届いたことがありません。
水泳では、息継ぎのしかたが分からず、最長記録5m(笑)。
<昔は苦手だったこと>
◎不器用すぎて、ケガ多発
◎傘を差すこと…手だけで傘を支えられなくて、傘を肩に乗っけて持っていた。
◎絵を描くこと…「何の絵?クイズ」ができるレベルにはなった。
小学校の時には、彫刻刀でのケガが毎年の恒例行事でした。
中高生の時は、球技での突き指や骨折がよく起こりました。
大人になってからケガが減ったのは、そもそも彫刻刀を使ったりスポーツをしたりすることがなくなったから…でしょうか。

<アミが取り組んだこと>
◎とにかく歩く…時間さえあれば、3時間くらいは歩く。
◎手芸…特に編み物が好きで、高校生の時から続けている。
◎楽器の演奏…小学生の頃はピアノ、今はオカリナ。
◎PCのブラインド・タッチ…小中学生の頃に「e-typing」というサイトで猛練習。
アミが取り組んだこと4つの共通点は、「興味を持って、楽しめる範囲で取り組んだ」こと。
スポーツは苦手でも、ただ歩くのは苦にならなかったので、小学生の頃からたくさん歩きました。
おかげで、運動音痴でも体力にはそこそこ自信があります。
(矛盾してないか…?汗)


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