今回は、「アルファポリス」という投稿サイトで読めるある物語を紹介したいと思います。
「自分には取り柄がない」
「自分は、どうして周りの人と同じことができないんだろう」
そんなお悩みを持っている方に、ぜひ読んでもらいたい作品です。
あらすじ
「オスカーの言葉の架け橋」
作:結城ねむ
世界一めんどくさがりな、ツバメのオスカー。
寒いのも暑いのも嫌いなオスカーは、住みやすい土地を求めて、世界中をフラフラと旅していました。
ある日オスカーは、ライオンとシカが困っているところに出くわします。
2匹と話しているうちに、自分にとっては「当たり前のこと」が、周りから見たら「すごいこと」なのだとオスカーは気が付いて…。
おすすめポイント
この物語は「発達障害特性のリフレーミング(捉えなおし)」をテーマに書かれた作品です。
発達障害の特性は、一般的に「困りごと」として語られることが多いです。
もちろん、特性があるゆえに、日常生活で困っている、サポートが必要という人が、必要な支援を受けるためには必要な視点です。
ですが、特性があるからと言って
「私には何もできない」
「周りの人と比べて、自分は劣っている」
と悲観的になってしまうのも、考えもの。
この物語の主人公・オスカーは、「めんどくさがりな自分」「世界中をフラフラしている自分」が嫌でしたが、ある出来事をきっかけに考え方が変わります。
世界中を回っていたからこそ、他の動物たちにはできないある特技があったのです。
そのことに気が付いて、オスカーの心持ちは大きく変わります。
この記事を読んでいる方や、その周りにいる方の中には、自分の特性との向き合い方に悩んでいる方がいるかもしれません。
オスカーの物語を通して、「自分の特性も、もしかしたら人の役に立つことがあるかもしれない」と感じてもらえると嬉しいです。
作者はどんな人?
実は、この物語の作者・結城ねむは、アミの夫です。
※もちろん、本名ではなくペンネーム。
夫も、アミと同じく発達障害当事者のSTです。
診断名:ASD、ADHD、うつ病
また、発達検査をした時に、境界性知能であることも分かりました。
夫は、30代になってから発達障害の診断を受け、自分の特性と向き合い始めました。
最近になってようやく、自分の得意なことを見つけることができ、前を向いて歩き始めたところです。
自分の「得意なこと」に気が付くことで、視界がパッと開ける感覚を、今特性で悩んでいる当事者に一人でも多く伝えたいという思いで、この物語を書き上げました。
作品ができるまで
夫は、発達障害の診断を受ける前、いくつもの仕事を転々としていました。
「仕事を覚えられない」
「臨機応変な対応ができない」
「同僚や上司との関係がギクシャクしてしまう」
トラブル続きで、ひとつの仕事が1年も続かない…。
そんな状況が続いていました。
STとして最初に働いた病院では、トラブルを抱えながらも4年間頑張りましたが、無理がたたってうつ病になり退職。
休職期間中に発達障害の診断を受け、自分の特性と向き合い始めました。
今は、ご縁があって放課後等デイサービスで働いています。
最初のうちは、自分の「苦手な部分」にばかり目が向いてしまいましたが、最近になり自分の「得意な部分」が見えるようになってきました。
夫の「得意な部分」は、
○読み聞かせ…ユーモラスな話し方で、子どもたちを引き付ける。
○ボードゲーム…子どもたちの課題・レベルに合わせてゲームを選ぶ。
どちらも、夫の「好きなこと」をきっかけに始めた活動ですが、それが子どもたちのニーズにぴったりと合っていたのです。
「自分にも、人の役に立てることがある」
そのことに気が付いてから、夫はとても生き生きと仕事をするようになりました。
そんなある日、夫はオスカーの物語の構想を思いつき、キーボードをたたいて一気に物語を書き上げました。
この物語は、夫自身の「発達障害特性のリフレーミング(捉えなおし)」の体験をもとに書かれているのです。
今後の展望
作者・結城ねむの野望は、この作品を絵本にして、世に送り出すこと。
小さいお子さんでも読めるよう、大人にとっても心が温まる癒しの作品になるように、挿絵にもこだわりたいと思っています。
ですが、夫もアミも絵ゴコロがないので、どうしようかと考え中…。
出版経路(自費か、出版社か)、挿絵をどうするか、物語そのもののブラッシュアップなど、やらなきゃいけないことは山積みですが…
夢はでっかく、歩みはスモールステップで、進んでいこうと思います。
オスカーの物語に興味を持っていただけたら、物語本編を読んで応援していただけると嬉しいです。


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