「保険と年金」シリーズ第3弾!
今回は、民間保険についてです。
「周りがみんな入ってるから」
「なんとなく、不安だから」
「親や友人に勧められたから」
こんな感じで、なんとな~く民間保険に入っている方も多いはず。
でも、毎月支払う保険料、「高いなぁ」と思ったこと、ありませんか?
そしてその保険、本当に必要ですか?
今回は、民間保険の仕組みと、本当に必要な保険商品の選び方について解説していきます!
公的保険・公的年金については、こちらでおさらい⇓⇓
民間保険とは?まずは仕組みを理解しよう
保険には、国が運営する「公的保険」と、民間の保険会社が販売する「民間保険」があります。
公的保険(公的医療保険や公的年金など)は、基本的に日本に住む人全員が加入しなければいけません。
民間保険は公的保険で足りない部分をカバーするために、自分で必要性を考えて加入するものです。
加入するかどうかは個人の自由、ということですね。
あれもこれも!民間保険ってこんなにあるの⁉ ◎医療保険 ◎生命保険 ◎介護保険 ◎がん保険 ◎収入保障保険 ◎個人年金保険 ◎養老保険 ◎学資保険 ◎個人賠償責任保険 ◎火災保険 ◎地震保険 ◎任意自動車保険
私たちが支払った保険料は、保険会社でどのように使われていると思いますか?
民間保険会社のお金の流れ
①お金を集める:私たち保険の加入者が、保険料を支払う。
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②お金を管理する
・責任準備金…「病気になったから保険金を払って!」と言われた時に、すぐ払えるよう備えておく。
・株式や債券での運用…保険料を元手に、お金を増やしていく。
⇓
③お金を使う
・保険金…病気/ケガ/死亡など、アクシデントが起きた加入者に支払う。
・保険会社の社員のお給料
・保険会社の運営費用…土地代、建物の維持管理、備品の購入管理など。
「保険で得をする」の落とし穴
「民間保険は入るべき!」という人がよく挙げる理由…
「民間保険に入っていると、トータルでは得をする」
例えば…
「実際にかかった医療費より、もらった保険金のほうが多かった」
「返戻金として、お金が戻ってくる」
「年末調整や確定申告で、保険料控除が受けられる」
などなど…
でも、実はそこには落とし穴が潜んでいます。
まずは、保険会社からもらえる保険金や返戻金について。
民間の保険会社は、私たちが支払った保険料から社員のお給料や会社の運営費を出しています。
株などの運用でお金を増やしてはいるものの、保険会社の運営にお金を使った分だけ、私たち加入者に戻ってくるお金が少なくなる仕組みになっているんです。
そして、保険料控除について。
「控除」と聞くとお得な感じがしますが、実は、12万円/年の保険料を支払っても、税金は12万円安くなるわけじゃないんです。
支払った保険料が12万円/年(1万円/月)、所得税率が10%の場合、減額される税金は約6,800円。
(所得税:約4,000円、住民税:約2,800円)
税金を6,800円安くするために、12万円を支払いますか?
こうしてみると、「得をする=手元のお金を増やす」ために保険に入るのはもったいないですね。
民間保険は、「もしそのアクシデントが起きたら、破産する/人生終わる」レベルの物に厳選して、「お金を守る」ために利用するのがベストです。
その民間保険、本当に必要?
民間保険は、基本的に私たち加入者が赤字になるもの。
「お金を貯めたい/増やしたい」
と考えているなら、加入する保険は厳選していきましょう。
私たちの身に起こるアクシデントは、4つに分類することができます。
| 損失 大 | 損失 小 | |
| 起こる可能性 小 | 民間保険で備える! ◎火災で家/財産を失う ◎自動車事故による高額な損害賠償 ◎自転車で人身事故 | 自力で備える ◎旅行中のトラブル ◎大型家具の破損 ◎少額の盗難・紛失 ◎短期間の入院/通院 |
| 起こる可能性 大 | ケースバイケース ◎病気やけがで働けない ◎子育て中の親の死亡 ◎介護離職⇒収入減 | 自力で備える ◎スマホや小型家電の故障 ◎日常的な通院 |
この中で、民間保険に入って備えておきたいのは「起こる可能性 小」×「損失 大」のゾーン。
アクシデントが起こると、一生かけても払いきれないレベルの損失が出る可能性があります。
◎火災で家/財産を失う⇒火災保険
◎自動車事故による高額な損害賠償⇒任意自動車保険
◎自転車で人身事故⇒個人賠償責任保険
3つの保険で、もしもの時に備えましょう!
保険に入るかどうか、じっくり検討したいのは、「起こる可能性 大」×「損失 大」のゾーン。
このゾーンのアクシデントは、確かに損失額は大きいですが、「お金がなくて人生詰む」かどうかは人によります。
例えば、これから教育費がかかる小学生がいる貯金ゼロの家庭があったとします。
この家庭で、稼ぎ頭のお父さんが亡くなったら、その後の生活や子供の進学に影響が出そうですよね。
こういうケースでは、掛け捨ての生命保険で「もしも」に備えることができます。
一方で、独身の会社員(生活費10万円/月・貯蓄はそこそこある)がけがや病気で働けなくなった場合はどうでしょうか?
この場合は、公的医療保険の傷病手当金がもらえますし、障害が残った場合は障害年金を受け取ることもできます。
この場合は、民間保険に入らなくても、公的保険と自分の貯蓄でやりくりしていけそうです。
最後に、「損失 小」ゾーンのアクシデントは、自分でお金を貯めてカバーしましょう。
短期間の入院/通院なら、公的医療保険の「高額療養費制度」で自己負担が抑えられます。
会社員や公務員の場合は、4日以上仕事を休んだ場合「傷病手当金」をもらえます。
生活費1年分くらいの貯蓄があれば、民間の医療保険がなくても何とかなりそうです。
もうひとつ気を付けたいのが、A○○le C○○e+のようなスマホや家電の保険。
買った時に加入して、そのまま忘れていませんか?
「壊れてないけど、新しいor便利な機種に買い替えた」
「壊れたけど、保険を使わないで買い替えちゃった」
これでは、保険料の払い損です。
保険料として支払っていた分を貯蓄に回せば、新しい機種を買う資金として使えそうですね。
民間保険を見直す3STEP
STEP①現状把握
まずは、
◎今加入している民間保険
◎民間保険に支払っている保険料
◎数年以内に、自分の身に起こるかもしれないアクシデント
◎現在の貯蓄額
を確認しましょう。
STEP②民間保険の厳選
STEP①の情報をもとに、
◎もしアクシデントが起きたら、どれくらいお金がかかるか?
◎現在の貯蓄額で何とかなるか?
を考えてみましょう。
ポイントは、公的医療保険や公的年金制度をうまく利用すること。
せっかく保険料を国におさめているので、使える制度はしっかり使いましょう。
STEP③不要な保険の解約
STEP②で厳選した結果、
「解約しても大丈夫!」
と思えた民間保険は解約の手続きをしましょう。
また、火災保険のように「必要な保険」だとしても、保険会社によって保険料が異なります。
もし、同じ補償内容で、毎月支払う保険料が安い保険会社があれば、乗り換えを検討してみましょう。
こうして節約できたお金、将来の安心につなげるなら貯蓄に回すのがオススメです。
貯蓄の仕方は2通り。
①生活防衛資金…1年分くらいの生活費+数年以内に使うお金(教育費、結婚資金、車の購入など)
②NISAやiDecoでインデックス運用…15年以上積み立て続け、将来の備えに。
正直、こういう手続きってめんどくさい…
そう感じるかもしれませんが、このひと手間をかけるだけで、翌月から数千~数万円のお金が自動的に節約できてしまいます。
将来の安心のために、今こそ重い腰を上げてみませんか?
