~最初に知っておきたい 子どもの言葉・発達の話~
「まわりの子と比べて言葉が遅い気がする」
「単語は出ているけど、二語文にならない」
「呼んでも反応が薄いような気がする」
——お子さんの言葉や発達について、こうした小さな違和感を抱えていませんか?
育児書やインターネットの情報と我が子を比べて、不安が大きくなってしまうこともありますよね。
保育園や公園で、つい同い年の子と比べてしまうこともあるかもしれません。
ですが、その「気になる」という感覚は、決してあなたが心配しすぎているからではありません。
まずはお子さんの様子を知るための、大切な第一歩として捉えてみてください。
今回は、
「子どもの発達・成長が心配」
「相談したいけど、こんなこと相談してもいいのかな…?」
という保護者の方に向けて、最初に知っておきたい基礎的な情報をお伝えします。
言葉の発達には個人差がある
子どもが言葉を身に着けるまでの、おおよその目安は次の通りです⇓⇓
1歳前後:意味のある言葉(初語)が出始める。
1歳半頃:単語(一語文)をいくつか話すようになる。
2歳前後:二語文(「ワンワン きた」など)が出てくる
3歳頃 :日常会話がある程度成立するようになる。

ただし、これはあくまで平均的な目安にすぎません。
言葉の発達には非常に大きな個人差があります。
同じ月齢でもスラスラ話す子もいれば、まだあまり話さない子もいます。
「聞いてわかる言葉」の数(理解言語)と、実際に「話せる言葉」の数(表出言語)にも差があるのが普通で、「話さないけれど、こちらの言うことはよく理解している」というお子さんも多く見られます。
目安から外れているからといって、それだけで問題があるとは限りません。
一方で、「気になる」という保護者の直感は、専門家も重視するサインの一つです。
安心材料と気になるポイントの両方を知っておくことが、次の一歩を考えるうえで役立ちます。
言葉の発達に影響すること
同じ「言葉の発達がゆっくり」という状態でも、その原因はお子さんによって様々。
代表的なものは、次の通りです⇓⇓
- 聴力の問題:耳の聞こえにくさが、言葉の獲得に影響している場合があります
- 発達特性:自閉スペクトラム症や知的発達症など、発達の特性が関係している場合があります
- 家庭環境や関わり方:ご家庭での言葉かけの量や関わり方が影響することもあります
- その他:単に発達のペースがゆっくりなだけで、時間とともに追いついていく場合もあります

これらはあくまで「可能性の一例」です。
実際に、言葉の発達がゆっくりな原因を知るためには、詳しい検査をしなければいけないこともあります。
ですが、ご家庭でお子さんと関わるための工夫は、詳しい検査や診断がなくてもできることがあります。
原因を特定すること以上に、お子さんの今の様子を専門家と一緒に確認していくことが、次のステップにつながります。
どれか一つに当てはめて自己判断したり、ひとりで不安を抱える必要はありません。
こんなサインがあれば相談を検討してみましょう
相談を考える一つの目安をお伝えします⇓⇓
- 1歳半健診の時点で、意味のある言葉がほとんど出ていない
- 指差し(興味のあるものを指して伝える仕草)が見られない
- 名前を呼んでも振り向く反応が少ない
- 視線が合いにくいと感じる
- 2歳を過ぎても単語がほとんど増えない、または二語文が出ない
- 言葉以外にも、対人関わりや遊び方に気になる点がある
こうしたサインが一つでもあるからといって焦る必要はありません。
ですが、お子さんの発達の不安について、
「様子を見るだけでよいのか」
「専門家に聞いてみたほうがよいのか」
を判断する材料として、参考にしてみてください。
次回の記事では、
- 実際にどこに相談すればいいか
- 相談先ごとの特徴
- 相談することで得られるメリット
などについて詳しくご紹介します。
