発達障害、冬の困りごと7選~その2~

ひとりごと

さて、前回に続いて発達障害あるある冬編、第2弾です。
後半には、当事者の声も載っているので、そちらも併せてご覧ください。

困りごと⑤:忘年会・新年会に出るのがつらい!

冬になると、職場などで忘年会や新年会を開くところも多いのではないでしょうか?
おいしい料理やお酒を楽しみながら、談笑して盛り上がる。
コミュニケーション面に苦手さのある発達障害当事者にとっては、けっこうハードルが高いイベントです。

どんなところが大変かというと…

会話の始め方が分からない。
ASDの特性がある人は、周囲の状況を察して柔軟に対応するのが苦手なことがあります。
職場によっては「若い職員が気を回して、場を盛り上げるような話題を提供すべき」のような暗黙のルールがあったりします。
でも、その場にいる人たちの人間関係・上下関係や性格、好む話題、会話の流れなどの情報をまとめて、「よし、今は○○の話をしてみよう」と考えるのが難しいです。
そもそも、暗黙のルールに気づいていないこともあります。

周囲の会話のテンポが速すぎて、ついていけない。
他の参加者同士で話して盛り上がっている時に、その会話に加わるのが大変…というケースもあります。
「耳から聞くこと」や「自分の気持ちを言葉にすること」が苦手な特性がある場合、
1.相手の話を聞いて理解する。
2.自分がどう答えたいか、相手がどんな反応を期待しているかなどを考える。
3.自分が話す内容を言語化する。
という一連の流れに、定型発達の人の何倍もの時間とエネルギーを使います。
自分が何を話すか考えているうちに、どんどん話が進んでいくので、なかなか話題に入れません。

「共通の話題」で盛り上がれない。
ASDの特性がある人は、興味のあることが、周囲の大多数の人と違っていることがあります。
また、相手の反応を見て話す内容などを変えていくのも苦手な場合があります。
そのため、周囲の人が興味のない話題を延々と話し続けたり、周囲の人がある話題で盛り上がっているのを見て「どこが面白いの?」と感じてしまったり、ということが起こります。

ついうっかり「余計な一言」を言ってしまう。
ASDで相手の気持ちや場の状況を読み取るのが苦手な人や、ADHDで後先を考えず即行動してしまう人のあるあるです。
悪気ゼロで言った一言で、なぜかその場が凍り付く…そんな経験、ありませんか?

対策
●聞き役に徹する。
●しんどいなら、忘年会・新年会に「参加しない」選択肢もアリ!

困りごと⑥:帰省・親戚付き合いがしんどい!

年末年始になると、「たまには実家に顔を出しなさい」「親戚の集まりがあるから来なさい」と声がかかって憂鬱…という方も多いと思います。
結婚している人だと、義理の実家とのお付き合いもありますね。

コミュニケーション面の困りごとは「困りごと⑤」と共通ですが、他にも
●「家事を手伝う」「手土産を用意する」など、周囲を気遣う行動が求められる。
●食事や寝る時間など、普段と違うルーティンで動かなければならない。
●新幹線や飛行機など、人混み+長距離移動がしんどい。
など、ASDの特性がある人にとっては大変なポイントがいくつもあります。

対策
●親戚の中で相談しやすい人に、帰省中の過ごし方について一緒に考えてもらう。
●日帰りで必要最低限の時間だけなど、負担の少ない範囲で帰省する。
●テレビ電話で話す、年賀状を出すなど、帰省以外の方法で挨拶だけ済ませる。
●帰省しない理由を伝え、お断りする。

困りごと⑦:いつもと違うスケジュールでパニック!

冬は、いろんなイレギュラーが起こりやすい季節です。

●雪による電車やバスの遅延、道路の渋滞
●年末年始の特別スケジュール(バスの特別ダイヤ、店舗の休業、テレビの特番など)
●突然の体調不良
などなど…
急な予定変更が必要になるので、ASDの特性がある人にとってはストレスになりやすいですね。

対策
●雪が降る時期(地域にもよりますが12~2月頃)は、普段より30分早く出かける
●年末年始の特別スケジュールなど、事前にわかるものは調べておく
●手洗いうがいやマスク着用、身体を冷やさないなど、風邪をひかないように対策する。

当事者の声:アミの場合

ここまで、冬の困りごと7選を書いてきましたが、発達障害がある人同士でも、人によって特性は違います。
つまり、発達障害がある人でも、全員が7つの困りごとを必ず抱えているわけではなくて、何に困っているかは人それぞれです。

例えば、アミの場合は
困りごと③:イルミネーション多すぎ!まぶしい!
困りごと⑤:忘年会・新年会に出るのがつらい!
困りごと⑦:いつもと違うスケジュールでパニック!
が当てはまります。

イルミネーションは、急に目に入るとチカチカする程度なので、それほど支障はありませんが…。

忘年会・新年会は、前の職場にいた時がとても大変でした。
積極的に話すことや、上司・先輩への気遣いが求められる中で、自分が何を話せば良いか、どう振る舞えば良いかが分からず…。
1次会だけ出て家に帰っても、次の日仕事に行けないくらい疲れていました。
今の職場は、そもそも忘年会・新年会がないので、ストレスフリーでとても助かっています。

また、私は自分で決めたスケジュールを変えることが苦手です。
冬の間はしょっちゅう風邪をひくのですが、それでもスケジュール通りに出かけようとして、夫に叱られています…。

当事者の声:ダンナの場合

アミの夫の場合は、
困りごと①:冬服・厚着が不快!
困りごと②:とにかく寒い!
困りごと⑤:忘年会・新年会に出るのがつらい!
困りごと⑥:帰省・親戚付き合いがしんどい!
が当てはまります。

夫は、自律神経の未発達さがあり、気温が低くなると体温も一緒に下がります。
変温動物並みに下がります。
にもかかわらず、触覚過敏でマフラーと帽子が使えない…。
ストーブの前で、ミーアキャットのようなポーズで暖をとる夫が、我が家の冬の風物詩です。

夫も私と同じように、場の空気を読んだり、言葉を耳から聞き取ったりするのが難しく、人が大勢いるところで話すことが苦手です。
職場の忘年会・新年会は「無口キャラ」で乗り切っているようです。
ただ、私の実家に行くとなると、「ちゃんと周りに気を遣わなきゃ!」と気負ってしまうようで、帰省中に具合が悪くなることも…。
そのため、私の実家には私一人で帰省するようにしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました