以前の記事で、発達障害の療育にはどんな方法があるかを紹介しました。
今回は、その中でも「見る力」に焦点を当てて、放デイのSTが実際に行っている療育方法を5つお伝えしていきたいと思います。
目の追いかけっこ
「見る力」の基本は、まず「見るべき場所」にしっかり視線を向けること。
そのための練習が、目の追いかけっこです。
用意するもの
◎割りばし(1膳)
◎セロテープ
◎子供が好きなもののイラスト(1枚)
の3つだけ。
事前準備:オリジナル指示棒を作る。
割りばしの先に、セロテープでイラストを貼るだけです。
子どもが好きなもののイラストを使えば、興味を持ってくれること間違いなし!

①大人は指示棒を色々な方向に動かす。
②子どもは、指示棒を目で追いかける。

小さな窓クイズ
子どもが大好きな活動のひとつ。
クイズが始まると、「次は何が出てくるんだろう?」と子どもたちの視線が釘付けになりますよ!
用意するもの
◎厚紙(A4・1枚)
◎写真を大きめに印刷した紙(A4・たくさん)
事前準備:厚紙の真ん中に、直径5cmくらいの穴をあける。

①写真の上に厚紙をのせて、写真の一部だけを子供に見せる。
②子どもは、何の写真かを考えて答える。

私は、普段写真を印刷してアナログでやっていますが、タブレットで写真を拡大して見せるのもアリです。
パズル
パズルも、楽しみながら「見る力」を伸ばせる遊びのひとつです。
そして、簡単なものから難しいものまで、バリエーションが多いのも嬉しいポイント。
おうちですぐに作れるお手軽パズルと、市販のおすすめパズルを紹介します。
【おうちで作れるお手軽パズル】
用意するもの
◎イラストが描かれた紙(1枚)
◎はさみ
①紙を切って小さくする。
どれくらい小さくするかは、子どものレベルに合わせて決めてみましょう。
②破いた紙を並べて、元の絵を完成させる。

イラストは、印刷したものを使っても良いですし、自分で描いた絵を使っても面白いと思います。
【市販のおすすめパズル】
①絵合わせカード
2枚のカードを組み合わせてイラストを完成させる、パズル入門編です。
子どもが好きなものが題材になっているものを選びましょう。
②プラスチック・パズル
市販のプラスチック製のパズルを用意します。
同じパズルが2組あると、遊びやすいです。
Level 1:大人が見本を作って、子どもに同じように並べてもらう。

Level 2:大人が問題カードを作って、子どもは同じ形に並べる。

Level 3:お手本を見ながら、パズルのピースを全部ケースに戻す。

Level 4:お手本を見ないで、パズルのピースを全部ケースに戻す。

工作
折り紙、粘土、シール貼り…
切ったり折ったり貼ったり、何でもありです!
子どものレベルに合ったもの、子どもが興味を持っているものを用意すると、集中して取り組んでくれますよ。
インターネットで、「工作 アイデア」「工作 簡単」「工作 牛乳パック」等のキーワードで調べると、いろんなアイデアが出てきます。
手軽に取り組める工作キットはこちら⇓⇓
プリント課題
こちらも、いろんな種類のものがあるので、子どものレベルや興味に合わせてチョイスしましょう。
点つなぎや塗り絵、迷路、間違い探しなどなど…
お勉強感が出ないように、子どもが楽しく取り組めるものを選ぶのがコツです。
無料の教材なら、「ちびむすドリル」や「ぷりんときっず」がオススメです。
もっといろんなバリエーションが欲しい!、紙のほうが安心!という方はこちらがオススメ⇓⇓
プリントではありませんが、「ウォーリーを探せ」「ミッケ!」などの謎解き絵本も面白くていいですよ!
今回は、楽しみながら「見る力」を伸ばせる活動を紹介してきました。
「面白そう!」「これならできそう!」というものがあれば、ぜひチャレンジしてみてください!!


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