2025年8月7日(木)、日立システムズホール仙台で「アーチル療育セミナー」が開催されました。
講師は、愛知県豊田市で障害者支援のシステム作りに携わっている、髙橋脩先生です。

元々、2025年3月6日に行われる予定だったのですが、中止になってしまいました。
「先生のお話聞きたかったのになぁ」と残念に思っていたのですが、先生のご厚意とアーチルの皆さんのご尽力で、今回再び、セミナーが開かれることになりました!
今回は、療育セミナーを聞いてアミが感じたこと・考えたことを書いていきたいと思います。
第一部(講話)「障がい児・者と家族への支援~豊田市における支援システム~」
前半は、豊田市ではどのようなシステムで障害児・者支援が行われているか、についての講演でした。
興味深い話題がとても多かったのですが、その中でも特に考えさせられたのは、次の3点についてです。
◎障害者支援全体のシステム作りが重要
講演の中で、目の前の障害児・者をどう支援するか?という視点の他に、支援システム全体をどうまとめるか?どう連携を取っていくか?という視点も必要、というお話がありました。
私自身、放課後等デイサービスで働く中で、学校や他の放デイでお子さんがどんな様子で過ごしているか、どんな教育・療育をしているのかを知りたい!と思うことが多々あります。
「相談支援」という障害福祉サービス全体の統括をするサービスを利用している場合だと、その人の支援に関わる人たちが集まって話し合う「サービス担当者会議」が半年に1回行われます。
支援者同士が連携をするためには、必要不可欠な制度です。
でも、アミが働いている仙台市の場合、「相談支援」を利用しない「セルフプラン」という方法で放デイを利用する方が多いので、他の施設の支援者と話す機会がほぼないんですね…
豊田市と仙台市で、「相談支援」という制度がどれくらい使われているのかをまとめたのが、下の表になります。
「セルフプラン率」というのは、障害福祉サービスを利用する人のうち、「セルフプラン」でサービスを利用している人(=「相談支援」を利用していない人)の割合です。
セルフプラン率 (障害児通所支援) | セルフプラン率 (障害福祉サービス等) | |
豊田市 | 5.1% | 6.7% |
仙台市 | 72.6% | 37.6% |
(出典:各自治体の支給決定者(児)数とセルフプラン率(令和6年3月末時点)-厚生労働省)
このデータから、仙台市と比べて、豊田市では半年に1回の「サービス担当者会議」が行われるケースが多いことが分かります。
それだけ、支援者同士が連携を取りやすい環境が整っていると考えられます。
仙台市でも、相談支援事業所がうまく機能する状態を作れるといいな、と思います。
◎支援の主体は、障害児・者本人とその家族
支援者として、忘れてはいけない大切な視点です。
放課後等デイサービスのように障害のあるお子さんと関わる場では、「大人になった時に困らないようにしなければ」という支援者の思いが強すぎると、「支援(=本人と家族主体)」ではなく「指導(=支援者主体)」になってしまいがちです。
「大人になった時困らないために」という視点は大切ですが、親切の押し売りにならないよう、本人や家族の同意を得たうえで取り組んでいく必要があります。
ただ難しいのが、本人や家族の希望が現実からかけ離れている時。
どうやって現実と向き合ってもらうか、悩みどころです。
ナッジやペップトークなどをうまく使うことができれば、解決できるケースもあるでしょうか?
ナッジ・ペップトークについては、こちらの記事をご覧ください⇓⇓
◎必要な情報・正しい情報を伝えることの重要性
講演の中では、特に障害児の父親に対して、福祉制度などの情報提供を行うことで、子どもとの適切な関りを促していく、というお話がありました。
私は放課後等デイサービスで働いていますが、お子さんの年齢が高くなってくると「今後の進路・就労が心配」という親御さんが増えてきます。
そんな時、必要な情報をお伝えできればいいのですが、「ずっと子ども相手に仕事をしてきた」という職員も多く、障害のある大人向けの福祉サービスをよく知らない…という現状があります。
せめて、障害福祉サービスの概要や、どこに相談するともっと詳しく教えてもらえるかなど、必要最低限の情報だけでも伝えられる支援者が増えたらいいな、と思います。
私も、今後いろんなことを学んで、このブログを通して多くの人に障害福祉サービスについて知ってもらえたらな、と考えています。
第二部(対談)「仙台版 地域とともに進める発達支援」
後半は、髙橋先生と、北部アーチル所長の蔦森氏の対談でした。
最初に仙台市の発達支援に関するシステムの紹介があり、その後、システムについて髙橋先生のお話を伺いました。
その中で、「仙台市では、アーチルと教育(学校)・保育(幼稚園や保育園)との連携ができている」というお話を聞いて思ったこと。
「ぜひそこに”療育” も加えてほしい!」
「放デイもアーチルと連携したい!」
事業所によっても対応は違うかもしれませんが…
私が働いているところでは、保護者から「アーチルで発達検査を受けました」と結果を教えていただくことはありますが、アーチルと直接連携を取ることはほぼなし。
アーチルの方から、もっと詳しくお話を伺いたいな、と思うことも…
まとめ
アミは、障害者福祉制度に関しては仙台市のシステムしか知らないので、他の自治体での取り組みについて学べる機会は本当に貴重だな、と思っています。
なので、今回の療育セミナーに参加できて、たくさんの学びがあって、本当にいい時間を過ごすことができました!
今回のセミナーを通して感じた課題点、一人で全部解決することはできませんが、できることから一つずつ取り組んでいきたいと思います。
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