療育入門~STが教えるペアレント・トレーニング~

療育の話

10月半ばに入り、なんだか急に寒くなりましたね。
体が冷えたのか、私はおなか壊してます…。
体調管理、今まで以上に必要ですね。

さて、現在子育て真っ最中のお父さん・お母さん、お子さんと関わる仕事をしている方に質問です。
普段お子さんと関わっていて、
「子どもの言動を見ていると、なんかイライラしてしまう」
「ついつい余計な小言を言ってしまい、後から後悔する」
「何度注意しても、子どもが同じ失敗をしてしまう」
なんてことはありませんか?

お子さんとの関わり方に困っている方に、ぜひ知っていただきたいのが、「ペアレントトレーニング(ペアトレ)」です。

ペアトレって何?

ペアトレは、「ABA(応用行動分析)」という考え方をもとにした方法で、お子さんと良好な関係を築くことと、言葉やルール・マナーなど生きていくために必要なスキルを教えていくことを両立させることができます。

元々は、発達障害があるお子さん向けに作られたものですが、発達障害がないお子さんの子育てでも役立ちます。

多くの人は、お子さんが良くない行動をした時に、そのことを直接お子さんに指摘する(注意する・叱る)ということをしがちです。
でもこのやり方では、お子さんも大人も、疲れるしモヤモヤしてしまいますよね。

ペアトレでは、お子さんが良くない行動をやめて、良い行動をするように、環境を整えていきます。
基本的には、「良い行動をすると、(お子さんにとって)いいことがあるよ」という環境を作ります。
また、お子さんが「何が良い行動なのか?」に気が付けるような工夫もしていきます。

環境の整え方はいろいろありますが、一番重要なのは「ほめること」。
お子さんが良い行動をした時にしっかりほめることで、その後お子さんはもっとたくさん、良い行動をするようになっていきます。

「うちの子、ほめるとこなんてないよ…」

こう感じるお父さん・お母さんもいるかと思います。

どんな些細なことでもいいんです。
「前はできなかったことが、少しだけできるようになった」
「渋々だけど、お母さんの言うことを聞いてくれた」
こういう小さな「ほめるポイント」を見つけてみましょう。

①良い行動をする

②ほめられる

③嬉しい

④良い行動が増える

「良い行動をほめる」ことを続けると、このように良い行動がさらに増えていきます。
最初は大変ですが、続けるうちに、お子さんの成長や親子関係(または支援者との関係)が良くなっていることに気が付くはずです。

でも、中には、ただほめるだけでは上手くいかないこともあります。
●お子さんが、「何をすればほめられるか?」を理解していない
●要求される「良い行動」のレベルが高すぎる
●保護者・支援者のほめ方が、お子さんにとってはあまり嬉しくないほめ方。
というケースがあるためです。

そんな時にどうするか?という応用編については、ここでは書ききれないので、気になる方は、ぜひ本やセミナーなどで学んでみてください。

ペアトレ、どこで学べるの?

最近は、ペアトレに関する本も色々出版されているので、気になる方はまずは1~2冊目を通してみましょう。
「ペアレントトレーニング」「発達障害 言葉かけ」「発達障害 声掛け」といったキーワードで検索すると、見つかりやすいです。

ペアトレについてもっと詳しく知りたい、本だけだといまいちピンと来ない…という場合は、セミナーを受講するのがおすすめです。
セミナーは、1回受けて終わりではなく、複数回受講するのが一般的です。
どこで受講するかによって、3回~10回と回数は大きく変わります。
また、金額もセミナーによって無料~数万円と大きな差があります。
一般的には、自治体で行っているものは無料や安価なものが多く、民間で行っているものは金額が高くなる傾向があります。

対面のセミナーは、お住いの自治体で行っているもの、病院やクリニックで行っているもの、児童発達支援など民間の施設・企業で行っているものなど、様々です。
「ペアレントトレーニング ○○(お住まいの地域)」で調べてみましょう。

もし、お住まいの地域でペアトレのセミナーが行われていない場合は、オンラインでセミナーを受けることもできます。
いくつか、オンラインで受講できるセミナーをご紹介したいと思います⇓⇓

そして実はアミも、今後の療育・支援に活かすため、現在ペアトレを学んでいるところです。
お子さんの支援に活かすのはもちろんですが、子育てに悩んでいるお父さん・お母さん向けのセミナーも、何らかの形で実現したいと思っています。
いつになるかは分かりませんが、乞うご期待!

コメント

タイトルとURLをコピーしました