11月に入って、だんだんと寒くなってきましたね。
冬ももう目の前!ということで、冬の発達障害あるあるを7つ、ご紹介していきたいと思います。
発達障害の特性がある人は、普通の人なら「え、そんなことで?」と思うような些細なことで、けっこうダメージを受けてしまうことが多いです。
今回は、発達障害の人が困りがちなこととその対策について、お話していきます。
困りごと①:冬服・厚着が不快!
この時期、服を買いに行くとニットや裏起毛、あったかインナーが「これでもか!」ってくらいありますね。
こういった冬服は、触覚過敏がある人にとっては大敵!
「チクチク刺さる感じ」「ゾワゾワして嫌!」と感じてしまうことがあります。
主な原因は、素材と乾燥。
ニットや裏起毛は、肌に触れる部分が毛羽立って、刺さるように感じてしまいがち。
冬になると肌が乾燥しやすく、チクチク感がより強くなってしまいます。
そして、あったかインナーによく使われる、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は、肌の水分・油分を吸収してしまうので、さらに乾燥しやすくなる、そしてチクチク感が増す、という悪循環…。
対策
●綿(コットン)100%、シルク、レーヨンなどの天然素材を選ぶ。化学繊維と比べて、油分を吸収しないので、乾燥しにくいです。
●メリノウール、カシミアの服を選ぶ。少し高くなりますが、繊維が細いので「毛羽立ってチクチク」が軽減されます。
●縫い目やタグがないものを選ぶ。
●保湿クリームをこまめに塗る。肌が乾燥していると、冬服の不快感が倍増してしまいます。1時間に1回、手洗いのあとなど、タイミングを決めてこまめにケアしましょう。
大手の衣料メーカーだと、インナーは「無印良品」が良さそうです。
素材は綿100%、脇下の縫い目やタグがありません。
保湿クリームは、人によって合う・合わないがあると思うので、選び方のポイントを3つ。
①肌がしっかり保湿される。
②塗った時の不快感・ベタベタ感が少ない。
③好きな香り・パッケージ。
①は言わずもがなですが、これまで保湿クリームを塗る習慣がなかった人にとっては、②③も超大事!
ドラッグストアなどに行って、色々試してみましょう。
困りごと②:とにかく寒い!
発達障害がある人の中には、体温調節が苦手で、冬の寒さのせいで体調を崩す人がいます。
原因は次の3つ。
①感覚過敏…寒さを他の人より強く感じやすい体質です。少し気温が下がっただけでも「すごく寒い!」と感じてしまい、身体が寒さに耐えられず、体調を崩しやすいです。
②感覚の低反応…寒さを感じにくく、他の人が寒くて厚着をしていても、薄着で過ごしてしまいがちです。結果的に、身体が冷えて体調を崩してしまいます。
③自律神経が未発達…自律神経は体温調節に関わる神経で、暑いときは体温を下げ、寒いときは体温を上げる働きをします。発達障害の特性がある場合、自律神経の働きがうまくいかないことがあり、気温が下がると体温も一緒に下がってしまいます。
対策
●温かい食べ物や飲み物を摂る。
●温かい服装、ブランケットで体を冷やさない。
●暖房器具フル活用。電気毛布や小型のハロゲンヒーターなど、足元を温めてくれるものがオススメ。
●天気予報の気温を確認して、着る服を決める。②感覚の低反応の人向けです。
最高気温が20℃⇒長袖Tシャツ
最高気温が15℃⇒長袖Tシャツ+ヒートテック(+朝晩は薄手のコート)
最高気温が10℃⇒ニット+ヒートテック+コート
のようにルールを決めて、気温に合わせた服選びをしてみましょう。
困りごと③:イルミネーション多すぎ!まぶしい!
冬といえばクリスマス、クリスマスといえばイルミネーション。
夕方~夜にかけて、いろんなところで華やかなイルミネーションが輝きます。
視覚過敏で明るいのが苦手な人にとっては、けっこうしんどい…。
暗い所を歩いていて、急に明るいイルミネーションが見えると、まぶしすぎて目を開けていられません。
対策
●生活圏内で、イルミネーションがある場所と点灯する時間帯をリサーチする。
●イルミネーションが点灯していない場所・時間帯に出かける。
●イルミネーションを避けられない時は、つばのある帽子やサングラスを使う。
困りごと④:暖房器具がうるさい!
聴覚過敏がある人の困りごとです。
過敏の強さによって、「なんとなく、集中力が削がれる感じ」という人もいれば、「うるさすぎてこの部屋にいられない」という人まで様々です。
かといって、暖房器具なしで冬を乗り切るのは至難の業です…。
そこで、暖房器具の選び方のポイントをお伝えします⇓⇓
「うるさい」と感じやすい暖房器具
●エアコン…送風ファンの回る音が鳴り続けます。また、「シューッ」という高い音、室外機が動く低い音が聞こえることがあります。
●ファンヒーター…送風ファンが回り続けるため、音が気になりやすいです。石油やガスで動くタイプだと、スイッチを入れた時に「ボッ」という火が点く音が聞こえます。
●加湿器、空気清浄機…モーターが動く音、「ゴボゴボ」という水の音、空気がフィルターを通る音が聞こえます。
安心・静かな暖房器具
◎こたつ…ほぼ無音。まれに、モーターの動く音が聞こえることはありますが、こたつ布団に音が吸収されるのでほとんど気になりません。
◎電気毛布…そもそも、音の鳴るパーツがない!
◎ハロゲンヒーター…電源を入れた時に「カチッ」という音が鳴ることはありますが、運転中は静かです。※ハロゲンが光るので、まぶしいのが苦手な方は注意!
ここで折り返しですが、長くなってきたので続きは次回、書いていこうと思います。


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