前回の記事では、言葉の発達の目安や個人差、相談を考えるきっかけについてお伝えしてきました。
「言葉の発達、やっぱり専門家の話を聞いてみたい」
「子どもとどう関わればいいのか分からない」
という方には、専門家への相談がオススメです。
ですが、専門家への相談も最初のハードルが高く感じられるのではないでしょうか?
「近くに言葉の相談ができる専門家がいない」
「ネットで調べたら、情報が多すぎて逆に分からなくなる」
ここでつまずいて、相談するのが先延ばしに…
それはとてももったいないです!
今回は、実際にどこに相談すればよいのか、そして相談することでどんなメリットがあるのかをご紹介します。
どんなところで相談できる?
「相談」と一言でいっても、いくつかの窓口があります。
それぞれの特徴を知っておくと、自分に合った一歩を選びやすくなりますよ。
自治体の乳幼児健診・保健センター
お住いの自治体で行われている乳幼児健診(1歳半健診・3歳児健診など)で、言葉の発達について相談することができます。
それ以外のタイミングでも、保健センターに問い合わせれば、保健師さんに相談の場を設けてもらえることが多いです。
自治体によっては、保健センターに言語聴覚士(ST)がいる場合もあります。
「まず気軽に話してみたい」という方に向いています。
療育センター(※)
市区町村や都道府県で行っていたり、「委託事業」として運営されたりしています。
発達に不安のあるお子さんとその家族を対象に、発達相談をしたり療育につなげたりしてくれる専門機関です。
保健センター…子育てのことをまんべんなくフォローしてくれるところ
療育センター…発達がゆっくりのお子さんや、病気・障害のあるお子さんをフォローしてくれるところ
というようなイメージです。
(※)
自治体によって名称が異なるので、情報を集める時は注意してください。
自治体の公式ページから探したり、「○○市 発達 相談」といったキーワードで調べてみてくださいね。
言語聴覚士(ST)のいる医療機関
言葉の発達を専門的に評価してもらいたい場合は、STが在籍する病院やクリニックが選択肢になります。
発音や言葉の理解・表出の状態を詳しく見てもらえます。
お住まいの地域の小児科や耳鼻咽喉科、歯科などを調べてみてください。
発達外来
「発達全体について、医学的な視点から詳しく見てもらいたい」
「発達の詳しい検査をしてほしい」
という場合は、「発達外来」のある小児科や小児神経科が窓口になります。
言語聴覚士(ST)によるオンライン相談サービス
近年は、オンラインで専門家に気軽に相談できるサービスも増えています。
スキルシェアサービス「ココナラ」や、「○○相談室」のような単独の相談サービスサイトを運営しているところもあります。
相談できる内容はサービスによって様々ですが、言葉の発達や発音、吃音、発達全般などの困りごとについて、専門家の視点からアドバイスを受けることができます。
しかも、自宅で相談ができるので、
「身の回りに、言葉の相談をできる場所がない」
「保健センターや病院では周囲の目が気になる」
という方も安心です。
私も、ココナラで「言葉・発達」に関するオンライン相談を出品しています。
「発達は気になるけど、病院に行くべきか迷っている」
「『様子を見ましょう』と言われたけど、何もしないでいるのは不安」
「子どもとどう関わればいいか、具体的に知りたい」
こんなお悩みを抱えている方が、気軽に利用できる場を目指しています。
相談することのメリット
相談というと
「診断をつけられたらどうしよう?」
「そんな大げさにするのはちょっと…」
と身構えてしまう方もいらっしゃいますが、相談の本来の目的は診断そのものではありません。
- お子さんの今の発達段階を客観的に把握できる
- 家庭での関わり方について、具体的なヒントをもらえる
- 「様子を見ていい段階」なのか「早めに動いたほうがいい段階」なのかの判断材料になる
- 一人で抱え込んでいた不安を、専門家と共有できる
早い段階で専門家とつながっておくことで、その後必要になった時、スムーズに支援を受けられるというメリットもあります。
逆に、相談した結果「今は様子を見て大丈夫」と分かるだけでも、大きな安心につながります。
まずは小さな一歩から
言葉の発達について相談することは、特別なことでも、大げさなことでもありません。
子育ての中で生まれる自然な選択肢のひとつです。
「これくらいで相談していいのかな?」
とためらう必要はありません。
乳幼児健診で心配事を話してみる
保健センターに電話してみる
オンライン相談を試してみる
など、ハードルの低いところから始めてみてください。
その小さな一歩が、お子さんとご家族にとって安心できる子育てにつながっていくはずです。


