前回のブログの中で、「ファイナンシャル・プランナー(FP)の学習がきっかけで、簿記3級の受験を決めた」というようなことを書きました。
今回は、どんな経緯でFPの学習を始めたか、FPの資格と福祉の仕事にどんな関係があるのかについて書いていきたいと思います。
ファイナンシャル・プランナー(FP)とは?
FPは、一言で言うと「お金の人生設計の専門家」です。
保険や税金、年金、預金、投資、相続など、お金に関する幅広い知識を持っていて、下記のような悩みに対してアドバイスをすることができます。
・老後の生活資金が心配。
・子どもの教育費、どれくらい必要?
・節約したいけど、何から手を付ければいいの? など…
試験のレベルは1級~3級まであります。
3級…自分や家族の家計について考えられる。
2級…FPとして働くために必要な知識・スキルがある。
1級…お金の人生設計のプロ。
2級・3級の試験は、簿記3級と同様にCBTで受験が可能で、全国のテストセンターから会場と受験日を選ぶことができます。
試験は「学科」と「実技」の2種類があり、両方合格で資格がもらえます。
1級の試験は、毎年9月に全国14か所の会場でペーパー試験が行われます。
試験は「実技」のみです。
受験のきっかけ
私がFPの資格を知ったのは、今から5年ほど前だったと思います。
放デイで働き始める前、病院で主に高齢者のリハビリをしていた時のことです。
高齢者の訪問リハビリをしていたST(言語聴覚士)さんから「FPの資格を持っていると、利用者さんから生活費とか相続の相談をされた時に役立つ」という話を聞きました。
ただ、この時は「銀行員みたいなお金の専門家じゃなくても、そんな使い方があるんだ」と思っただけでした。

それから数年経ち、今から2年前。
放デイで障害のあるお子さんと関わっていて、ふと思いました。
「この子達が大人になったら、自分で稼いだお金で生活していけるだろうか?」
ちょうどこの時期、夫(発達障害の診断有)が二次障害のうつ病で働けず、我が家の家計はカツカツ。
私も、前の職場では特性と職場環境の相性が悪く、仕事を休みがちな時期がありました。
そんな夫や私の境遇と、放デイを利用しているお子さんの将来が重なって見え、「なんとかしなきゃ!」と思ったのです。
そんな時に思い出したのが、前述した訪問リハのSTさんのお話。
「私がFPの資格を取って、お金の相談に乗れるSTになろう!」と決めました。

アミの学習法
資格を取った後は、「仕事の一環としてお金に関する相談を受ける」ことを想定していましたが、あくまでも本業はSTということで、FP2級の取得を目指すことにしました。
下記の教材は、FP3級、FP2級どちらも使用しました。
これからFPの学習を始める場合は、試験範囲の法律が毎年変わるので、できるだけ最新版をそろえることをお勧めします。
◎教科書「みんなが欲しかった! FPの教科書」by 滝澤ななみ
カラーでイラストや図が多く、目で見てイメージがわきやすいので、分かりやすかったです。
過去問やアプリで間違えた問題の解説も書き込んで、「自分だけの参考書」にしました。
◎問題集「本試験をあてる TAC直前予想模試」by TAC(株)
予想模試と直近の過去問のほか、実技試験を解くために必要な「お金の計算」の練習問題もあり、ボリュームたっぷりです。
間違えた問題は解説をしっかり読んで、同じような問題が出たら解けるように対策しました。
◎アプリ「FP〇級学科試験対策問題集」by yuth inc.
名前の通り、学科試験の問題が過去5回分収録されています。
外出先でも気軽にできて、スキマ時間の勉強にピッタリです。
何度も繰り返し解いて、正答数が増えていくとモチベーションも上がりました。
◎YouTube「ほんださん / 東大式FPチャンネル」
なじみがなくて難しいお金の仕組みについて、わかりやすく解説してくれます。
動画を見て理屈が分かってから教科書を読むと、「ああ、そういうことか!」と腑に落ちます。
合格までの道のり
上記のような方法で、FPの学習を進めていきました。
ただ、全く知らない分野を一から学び始めたことに加え、時間管理の苦手さや体力のなさもあり、勉強はなかなか思うように進みませんでした。
特に、夏休みや冬休み、春休みの期間は仕事が忙しく、学習時間ほぼゼロ…
最初は教科書だけを使っていましたが全く頭に入りませんでした。
アプリで繰り返し過去問を解いたり、YouTubeで理屈を理解したりするようになって、だんだん楽しくなってきました。
問題集は、試験前の力試しとして使いました。
FP3級取得に1年、FP2級取得に1年、計2年間で「FPの資格を取る」という目標はクリアできました。
合格のその後
職場の放デイで、FPの資格を取ったこと、お子さんの将来のためにお金に関する講座を開きたいことを話し、保護者向けの学習会や相談会を開くことになりました。
障害がある人の働き方や生活の場の選択肢、お金に関する福祉制度、将来お金に困らないための対策などについて発信していく予定です。
このブログでも、FPの知識やスキルを活かして、仕事やお金に関することなどを発信していきたいと思っています。
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